未然に防ぐ
Intellectuals solve problems, geniuses prevent them.
知識人は問題を解決し、天才は問題を未然に防ぐ。
- Albert Einstein (アインシュタイン) -
アインシュタインは天才と定義していますが、今の時代においては過半数の人々がここで言われている天才になる事が可能だと思います。
近年の科学技術の発展は各個人に対してとてつもなく大きな可能性を与えています。
しかし、どれほどの問題が未然に防がれているのでしょうか?
未然に防がれた問題について気づくことは難しいかもしれません。
何故ならそこには何も起きていないように見えるからです。
只、明らかに想定可能であった事が現実になっているのも事実です。
それは、家庭、職場、学校、政治などあらゆるところで起きています。そのうちのほとんどは問題となってもすぐに解決できることでしょう。
一方、いくつかの問題は起きてしまっては解決が困難です。
未然に防ぐ必要があるのです。
例えば、人が病気になる事、死ぬ事、大切なものを失う事。大きな傷を伴う事。
健康管理を怠れば病気になります。
戦争、テロが起きれば人が死にます。
社会がストレスに満ちれば人が病気になり死にます。
環境破壊が続けば美しい緑は失われ、水や空気は汚れ、種は絶滅します。
アメリカでも日本でも年金システムは崩壊しています。
核所有についての争いがあります。
戦争が続いています。
テロが起きます。
何故、これだけの情報と技術があるにも関わらず未然に防ぐ事が出来なかったのか?
そこには多くの原因があるにせよ、
根底にあるのは人間の愚かさだと思います。
愚かさとは私欲と恐れです。
過剰な私欲と恐れが原因です。
これは動物としての生き抜く為の本能の一部なのかもしれません。
しかし、理性が備わった人類にとって本能を正当化し続ける事は退化と言えるのかもしれません。
もし法律に違反しなければ、裁判で負けなければ、自分が生きている間だけ問題なければ何をしても良いと思い生活や仕事をしてるのであれば、
それは精神的な退化であると定義できるのではないでしょうか。
何故、多くの予想可能であった問題が未然に防ぐ事が出来ていないのか。
それは情報、技術、資金が不足しているのではなくて、
人間の愚かさにあるからです。
現状の社会のまま放置していては、いくつかの予想可能は問題として
素晴らしい自然は失われます。
空気はもっと汚れます。
飲める自然の水がなくなります。
ストレスがもっと増えます。
テロや戦争が更に起きます。
貧困者は増えます。
自殺者が増えます。
いくつかの国は破綻します。
国同士の争いが加速します。
希望を失い、不安が世の中を包み込みます。
より人間は愚かになり退化します。
希望を抱けないで、不平不満と共に生き、無力感と共に死に行く人が増えます。
上記の問題はほどんどが未然に防ぐ事が可能です。
只、多大な努力と時間は必要であり動きを加速させなければ解決できない問題へと発展してしまうでしょう。
そしてなりより、世界の過半数の人々が内なる私欲と恐れと戦う覚悟が不可欠な要素となるでしょう。
少なくともこれからの50から100年は人類の歴史から見ても大きな精神的な進化の節目になると思っています。
今世界中でこれらの問題と戦っている方々がいます。
団体、個人、また日々の生活の中で大きな事から些細な事まで。
私もその一人です。
日々の生活から幸せを感じ、未来に希望を持ち、少しの思いやりがあればそのエネルギーは世界を回り私たちの過剰な私欲や恐れを和らげると信じています。
悪循環とは逆のサイクルを作り、そこにバタフライ効果が加わることで想像を超える結果が生まれるでしょう。
ここで重要なことははじめの一歩を踏む勇気を持つ事。なぜなら現代社会では明らかに少数派であり理解される事はほぼないからです。もし理屈が分かったとしても感覚的な理解にはいたる事は少ないでしょう。
そして諦めない事。例え始めは100人に1人っだったとしても、1万人に100人、10億人に1000万人いるかもしれません。
そして、1年後に100人に2人になれたとしたらそれはとても大きな変化と言えるでしょう。
先ずは近くの人を思いやることが大きな一歩ではないでしょうか。
抽象的な表現が多くまとまりのない記事を最期まで読んでくださった方に御礼申し上げます。言葉足らずではありますが上手く読み取っていただければ光栄です。
同じ時代を生きられている奇跡に感謝を込めて